9月5日日曜日に産直なう。にご協力いただけそうな農家さんをお尋ねしてまいりました。
訪問したのはいずれも千葉に畑をお持ちの・・・・・・
橋本梨園さん
むぎわら農場さん
①橋本梨園さん
まずお邪魔したのが、千葉県白石(しろい)市の橋本梨園さん。
大きな道路沿いに鉄骨作りの直売所、その裏には梨畑をお持ちの梨農家さんです。
直売所は梨の検品や梱包も行う作業所にもなっていて、普段は橋本さんの他パートさんにも作業を手伝っていただいているそう。
今の時期メインキャストは「豊水」と「かおり」。
「豊水」はスーパーなどでよくみかけるので、ご存知の方も多いのでは?
よく見かける「豊水」は小ぶりのものが多いのですが、橋本梨園さんでは「新高(にいたか)」のような大玉の「豊水」が取れ、贈答用として大変人気があるそうです。
一方「かおり」は、「新興」と「幸水」の交配種で、鼻を近づけるとりんごの様な芳香がします。和梨特有のしゃりしゃりとした食感とみずみずしい果肉が特徴です。
某高級果物店では"栽培が難しい上、収穫量も少なく「幻の梨」"として高値で取引されている高級種です。
今年は夏の雨不足の影響で、どの品種も甘みは強いものの玉が小さく、更に春先の雹(ひょう)のためえくぼの様な小さな傷がついたものが多かったそうです。
毎年、大玉の梨を楽しみにしてくださる常連さんのご注文に応えきれない場面もあったと残念そうに仰っておられました。
自然相手では仕方がない、が一次産業の宿命ですが、仕方がないでは終らせず「三方よし」を実現させる何かができないものかとあらためて感じます。
ちなみに、9月18日、19日の代官山マルシェでは「豊水」、「かおり」の他に「あきづき」という品種が並ぶ予定です。お楽しみに!
②麦わら農場さん
次にお邪魔したのが千葉県多古町にある麦わら農場さん。成田空港のお隣にある自然農法の畑作農家で、2009年に本格的に農場を始められた若い農家さんです。
社長の青木さんは、水玉長ぐつにホットパンツ、Roxyのパーカーというキュートな出で立ちで現れた小柄なかわいらしい女性です。しかも後ろには海パン着用のたくましい男子達の姿が!!
実はこの男子達は青木さんのお知り合い延農隊の面々。皆さん、学生さんながらほぼ毎週農場にやってきては青木さんのお手伝いをする頼もしい存在なのだとか。
麦わら農場さんが行っておられる自然農法というのは、「不耕起」、「無農薬」、「不除草」などを特徴とする農法です。
その名の通り農作物の持つ自然の力を目いっぱい発揮させる農法なので、普通の畑のような整然と並んだ畝に均質な作物が並ぶ、という光景とは趣が異なります。どの作物もわっさわっさとワイルドに伸び盛っていました。ちなみに写真はミニトマトです。
麦わら農場さんでは自然農法で育った野菜たちをセットにして宅配するサービスをなさっています。
ですが、自然の力にゆだねる農法であるため種類や数が揃わないことがあるなど、まだまだ試行錯誤の真っ只中なのだそうです。特にこの夏の雨不足にはほとほと困っているご様子でした。
宅配セットをお届けするお客様からレシピを付けて欲しいとのご要望をいただくこともあり、今後はレシピ提供や加工品の開発などみチャレンジしていきたいとのこと。
今後の発展が楽しみな意欲的な個性派農家さんでした!